香りを聞く!!

こんにちは、ノリコです。

聞香2



先週は「におい展」に続いて、
銀座にある「鳩居堂」に行ってきました。
「鳩居堂」は1663年創業の老舗、
お香、書画用品、和紙製品などの専門店です。

お線香や匂い袋がほしいなと思って行ったのですが、
その日は偶然にも、
年に一度、5日間だけという、
「香りフェア」が開催されていました。

鳩居堂香りフェア



香木の販売や、
匂い袋や型抜き線香などを作る
体験コーナーがありました。

どの体験も魅力的だったのですが、
私が一番惹かれたのは「聞香体験」。
聞くお香と書いて、
「もんこう」と読みます。

お香は「嗅ぐ」とは言わずに、
「聞く」といいます。
心を傾けて、
香りの声を聞くといった感じでしょうか。

聞香5



以前のブログで書かせていただきましたが、
「源氏香」や「香道」の存在を知ってから、
香道を体験してみたいと思う気持ちが、強くありました。
そして、そのチャンスは突然やってきました!!


絶対やりた~い♡♡♡


というわけで、さっそく体験。
簡単な体験なので、
大まかな香道の作法を教えてもらいながら、
お香を聞きました。

「香道」は二つの要素があるそうです。
一つは香木の香りを聞き、鑑賞する「聞香」。
もう一つは香りを聞き分ける「組香」。

この香りフェアで体験したのは、「聞香」のほう。
聞香で大切なのは、
香りを楽しんで、リラックスすることだそうです。

聞香3



この日の香りは、
「羅国」という香木の香りを鑑賞。
聞香に使われる道具の使い方、
香炉の使い方、
火や灰の整え方を教えていただきながら、
香木を香炉の中へ。


ふはぁ~いい香り…


とても小さな木の破片なのに、
温めると、ふんわりとした香りが、
立ち上ってくるんですよ。
ずっと嗅いでいたい香り。
とっても癒されます。

聞香1



たったこれだけの「香りを嗅ぐ」という行為に、
古の日本人は、奥深さを見出し、
そして現代まで受け継いできたのですね。

しかも、日本人らしいと思ったのは、
灰を整えるためだけの道具があったり、
香炉をキレイにするためだけの道具があったりして、
ひとつひとつの行為、
ひとつひとつの道具に
丹精を込めているところ。

聞香4



人間性を重んじるというか、
精神性を大切にするというか、
「香道」というものは、やはり
『道』なんだなと感じました。

ますます日本の香りの魅力に、
はまってしまいました。

今度は「組香」も体験してみたいな。