「日本三大芸道」とは!?

今年の初詣は
埼玉県川越市にある
「川越氷川神社」へお参りしたのですが、
昨年までは同じ川越市にある
「喜多院」で初詣をし、
護摩修行をしていただくのが恒例でした。

まだ今年は喜多院へ参拝できておらず、
なんだか落ち着かない感じです。

早く、あのモウモウとする煙の中に、
身を沈めたい…

こんにちは、ノリコです。




この前、初めて聞いた言葉です。

『日本三大芸道』

日本人って、3つ並べるのが好きなんでしょうか?

憲法の「国民の三大義務」に始まり、
観光地では「日本三景」「三名園」。
「京都三大祭り」もそうですね。

時代祭



神社では「日本三大稲荷」、
寺では「関東三大厄除け大師」。
財閥にもありますね、「三大財閥」。
こんなことにも、「三大死因」。

でも、3つ並べるのでも、これは聞いたことがなかった。

『日本三大芸道』

芸的なものを3つ挙げる⁇
お能とか歌舞伎とか?

能



と思ったら、
それは「三大芸能」らしい。


では「芸道」は⁇


芸で道でしょ?
とすると、華道と茶道のことか‼︎
ん?
あともう一つは⁇


あと一つは『香道』だそうです。


華道、茶道に比べたら、
圧倒的に知名度が劣ります。
むしろ、書道が入っているほうが、納得がいきます。
私もこの歳まで、「香道」というのを知りませんでした。

「香道」というのは、
字が表すとおり、「香の道」。
つまり、香りを極める、深めていくものです。

何の香りかというと、
「沈香」という天然の香木の香りです。
沈香を香炉で温めて
(木を、線香のように燃やすのではありません)
その香りを鑑賞する芸道です。

香道



私は「香道」という名称も知らなかったので、
「香道」と言われて、
線香の香りを嗅ぎ分けるものかと思いました。

でもそうではなく、
木、そのものの香りを楽しむものなんですね。
木は産地によって、
香りが異なるそうです。
この微妙な香りの違いを嗅ぎ分けるのが、
「香道」だそうです。

ちなみに、
「香道」では香りは「嗅ぐ」とは言いません。
香りは「聞く」ものだそうです。

香を聞く



風流です。
日本人の精神、日本人の価値観が現れますね。

初めて「香道」を知ったのは、
このブログで以前ご紹介させていただいた
鎌倉・小町通りにある「とら丸」さんです。
「とら丸」さんでは以前に
源氏香について教えていただきました。

その「源氏香」を教えてくださるのに、
こちらの本を出して、図解してくれたんです。

香道入門 (淡交ムック)

もう、源氏香ですっかり香に魅了されてしまったので、
この本、早速買いました。

1993年初版の本ですが、
私の手元にあるのは、2014年に増刷された第10版。
20年も読まれている‼︎
サラダ記念日で有名になった
歌人・俵万智が香道初体験をした様子が
載っている‼︎
俵万智、まだ若い…

もう、この一冊を読んだだけで、
香道の奥深さがわかりました。
日本人、面白いですね。
鼻、嗅覚を使った芸道なんて。

嗅覚を使うなんて、
警察犬のように思いましたが、
人間も嗅覚を使って、
ゲームをするなんてことが、あるんですね。

今みたいに、テレビとか映画とか、
視覚によるエンターテイメントが少ない時代ですから、
五感をフル稼働させて、
人生に彩りを添えていたのでしょうね。

しかも、
香りそのものを楽しむものでもありますが、
古典文学の知識も必要となることがあるようで、
日本人の教養に対する姿勢が、
垣間見られるように思います。

それを三大芸道の一つとするなんて。
雅ですね〜。

香道2



「香道」にも
茶道の「表千家」「裏千家」のように流派があり、
大きく分けて二つ、
「御家流」「志野流」という流派があるそうです。

いやはや、全然知らなかった世界。
奥が深いです。

責善学舎は学習塾を主としていますので、
東京、埼玉のたくさんの高校を訪問させていただくのですが、
多くの高校で、日本文化を知るために、
「茶道」が取り入れられています。

また部活動では「茶道部」は
ほぼどの学校にもあり、
茶道の認知度はピカイチです。

茶道



茶道には劣りますが、
授業で「華道」を取り入れている学校、
「華道部」がある学校もあります。
華道も、やったことはなくても、
知らない人はいないでしょう。


でも、香道は?


せっかく古くからある日本の芸道ですから、
これからの日本にも存続してほしいので、
もう少し香道も
認知度が上がればいいなと思います。

香道具



そうは言っても、私も知ったばかり。
まず、私自身が体験したいと思います‼︎