藤沢『アトリエ淘淘』イベントのご紹介

雨がよく降りますね。
でも雨が降るということは、
季節が移り替わったということでしょうか。

道を歩いていると、
姿は見えないのですが
どこからか沈丁花の香りがしてきました。

桜の季節もすぐそこまで来ていますね。




さて、先週末は今月15・16日に開催する
お香調合ワークショップの会場である
神奈川県藤沢の『アトリエ淘淘』に
お邪魔してきました。

アトリエ淘淘1



この日はぽかぽかしていていいお天気。
時間があれば、江の島も近いし
海まで足を伸ばしたいわ~という日和でした。

この日はアトリエで
「使ってみよう漆の器」を開催しており

漆器1



展示・販売されている漆器の製作者である
漆作家の大蔵達雄さん、
それに陶磁器や漆器を多数取り扱っている
佐賀県鳥栖市「道具の多く美や」店主・渡辺正美さんから
直接お話を伺うことが出来るということで
参加させていただきました。

漆器2



私の漆の器のイメージは
「高級食器=普段使いではないもの」というもの。

でも本来の漆の器は
漆を塗ったから完成なのではなく、
人が使いこむことで
ようやく完成するということを知りました。

つまり毎日使うもの。

しかも作った人がどのようにして作ったのかを知れば
ぞんざいに扱うことなどできない。

丁寧に使えば
親から子へ
子から孫へと
受け継いで使えるものなのです。

例えばこの片口。

漆器4



お酒を注ぐ時に
注ぐ人が使いやすいように、
またお酒がちょうどよい速度で注がれるように、
注ぎ口が少しだけ上向きになっています。
作家さんの、使う方への気配りです。

またこちらのお椀たち。

漆器5



円形のものもありますが、
中には楕円のものもあります。

決して失敗してゆがんだわけではありません。
木と対話をして作っていった結果、
この形になったそうです。

漆器を作る際には
お椀の形に木から取り出す人、
漆を塗る人など、
分業で作っているところがあるそうですが、

こちらの漆作家・大蔵さんは
ろくろを使って木から食器を作りだすところから
最後の仕上げまでを
一人で行っているそうです。

漆器3



こういった
「どういう過程で作られるものなのか」
「そもそも漆とは何なのか」
ということも知らず、
一から作家さんと店主に
教えていただきました。

日本にはまだまだ
私の知らない素敵なことがあると
強く実感しました。

漆器6



こちらの「アトリエ淘淘」では
このような面白いイベントが
不定期で開催されています。

JR・江ノ電藤沢駅にもほど近い
静かな住宅地に佇むアトリエ。
懐かしい家に帰って来たかのような気持ちになる
素敵な洋館です。

アトリエ淘淘2



「アトリエ淘淘」のイベントは
HP・Instagramに随時アップされますので
こちらをご覧になってください。

アトリエ淘淘HP:https://yuriyurihouse.wixsite.com/yuriyuri
アトリエ淘淘Instagram atelier_yuriyuri

「アトリエ淘淘」で3月15日(金)・3月16日(土)に開催する
お香調合ワークショップ at 湘南鵠沼」はただいま参加者募集中です。
気になる方は、ぜひご参加ください。

お申込み・詳細はこちらから
お香調合ワークショップ at 湘南鵠沼




こちらのワークショップもまだまだ参加者募集中です。

神楽坂ワークショップチラシ



3月8日(金)開催
『第1回 和文化ワークショップ 着物と香り@神楽坂』
~日本に触れる、身近な和のこころ~
詳細・お申し込みはこちらから
和文化ワークショップ 着物と香り@神楽坂