オリンピックで見る『礼』

東京オリンピックは連日、
熱戦が繰り広げられています。

私はすごくスポーツが好きというわけではないのですけど、
時折テレビで観戦したり、
またダイジェストをニュースで見たりはしています。

たった数分ダイジェストを見ただけでも、
アスリートたちの気持ちがこちらに伝わってきて
胸が熱くなってきます。

画像の説明



その中で競技をしている姿以外で、
私が美しいなあと感動したものがあります。


日本の選手たちがフィールドを去るときのお辞儀です。


『お辞儀』は日本特有、日本独特の「礼」。
お辞儀をしたことがない日本人は
まずいないでしょう。

この東京オリンピックの開会式では
アイルランドの選手たちが入場したときに
お辞儀をしたことが話題になりました。

『お辞儀』は日本人は
普段何気なくしていると思いますが、

なぜ『お辞儀』をしているのかといえば
自分の気持ちを相手に示しているから。

感謝した時やお詫びをするときにするお辞儀を考えれば
それがわかるかと思います。

そして日本人は
場や空間に対しても
お辞儀をします。

場に対しての畏敬の念や感謝の気持ち。

柔道の選手をはじめ
アスリートたちが競技を終え、
フィールドに向かってお辞儀をする様子は

スポーツをほとんどしない私であっても
アスリートたちのこれまでの思いがこちらにも伝わってきて
感動を覚えますし、美しいとも感じるのです。

日本人だからこそわかると言える、
お辞儀の意味。

礼法のお稽古では
正しく綺麗なお辞儀ができるように
何回もお辞儀を「練習」し、身につけていきます。

何気ない動作だからこそ
キチンとできると美しさも感じるのが
『お辞儀』なのです。

東京オリンピックは残り数日。
アスリートたちの姿を見て
感動を味わわせてもらいたいと思っています。