もったいなくてたけない…(笑)

今日は「お香の日」。

全国薫物線香組合協議会が設定した記念日で、
毎年、今日「4月18日」となってます。

お香のもっとも古い記述は日本書紀に記載されたもので

「推古天皇三年、
乙卯の春、
土佐の国の南の海に夜大なる光あり。
また声あって雷の如し。
夏四月、淡路島の南の岸に着す。」

とあります。
この岸に着いたものが沈香だったというところから、
4月を「お香の日」としたようです。

18日は「香」の字を「一・八・十・日」に分解したところからのようです。

月に一度、お香調合の勉強をしに
師匠のもとへ行くのですが、
先日は沈香を使ったお線香の調合でした。

ランクの高い、いい沈香だったので
(沈香の香りを聞いたり、
それを使ってお香を作ることは
私たち香司にとっては鍛錬の一つです)

調合はとにかく
沈香の香りを壊さないように…
沈香の香りを際立たせるように…

雑念を払い、
感覚を研ぎ澄まし、
香りの声を聞いて作りました。

画像の説明



結果、とてもいい香りの
お線香ができました!

もったいなくて、たけない…😅

師匠には
「キチンと使えよ!!」
といつも言われるのですが…(笑)

そりゃあ、推古天皇の時代の人も
海岸を歩いていて、
焚き火に良さそうな木を見つけて
竈門にくべてみたら、
めちゃくちゃ佳き香りがしたら
びっくりしたでしょうね。
沈香は日本では取れないものなので。

お香に限らずですが、
良い香りに心が惹かれるというのは、
人間としての自然なことなんだろうなと
思わずにはいられません。